匠シリーズ・プロコード層

BUILDONE

プロンプトからkintoneカスタマイズを生成し、実環境でテストしてから届けるオペレーター向けツール

このページでは、BUILDONEが何をするツールで、どのような仕組みで動き、 どこまでの操作ができるのかを、機能・設定・セキュリティの観点から説明します。

kintoneはサイボウズ株式会社の登録商標です。kintoneとはサイボウズ株式会社が提供するノーコードツールです。

01 — Concept

BUILDONEとは

コンセプト

kintoneのJavaScriptカスタマイズを、プロンプト→コード生成→自動テスト→配信まで1画面で行うオペレーター向けの開発支援ツールです。 agentoneのように無人で動くわけではなく、chatoneのようにエンドユーザーが直接触るわけでもありません。 実行のすべての工程(生成・テスト・デプロイ)は、オペレーターのボタン操作で進みます。

動作原理

プロンプト確定(対話)→コード生成(型・ビルドエラーは自動リトライ)→実環境での自動E2Eテスト→配信、 という工程を順に進めます。BUILDONEにはkintoneのWebhookを受け取る仕組みが一切なく、 すべての処理はオペレーターの画面操作から始まります。

CHATONE

低コード層

人が対話しながら使う。ブラウザ側で、その場で標準機能構築を行う。

BUILDONE

プロコード層/今ここ

オペレーターが1画面で、生成・テスト・配信までを操作する。

AGENTONE

エージェント層

人が見ていない間も、AIエージェントが無人・自律的に判断し続ける。

02 — Deployment

導入・配布フロー

01

テナント登録

ライセンスキー+管理アプリのkintone APIトークンで所有権を確認し、テナントを登録します。

02

E2E用ログイン情報の登録

実際のテスト実行に使う、開発環境kintoneのログイン情報をプラグイン設定に登録します。

03

カスタマイズURLの発行・登録

生成したカスタマイズは、コードそのものではなく専用URL(トークン付き)としてkintoneのJavaScript設定に登録されます。

04

契約状態と連動した配信制御

契約を停止すると、次のアクセスから即座に配信が停止(403)。再開すれば即座に元に戻ります。

03 — Admin Config

オペレーター向け画面構成

設定画面は4つのタブで構成されています。

テナント登録 (initialize)

ライセンスキー+管理アプリのAPIトークンで所有権を確認するタブ。初回のみ表示されます。

カスタマイズ (customizes)

一覧・エディタ(生成・テスト・中断)・設計(対話でプロンプトを固める設計エージェント)の3画面で構成。スキーマ生成もここから。

移行 (migration)

アプリ単位のマッピングを指定し、開発環境で作ったカスタマイズを本番環境へ一括デプロイ。

設定 (settings)

対象スペースの選択、E2Eログイン情報、監査用トークン、自社LLMキー(BYOK)、adminトークンの再発行をまとめて管理。

04 — Capabilities

BUILDONEが生成・実行する内容

プロンプト作成

テキスト・画像・PDFから、AIとの対話を通じて要望を構造化されたプロンプトに整えます。既存のカスタマイズを読み込んで改修することも可能。

コード生成

アプリのスキーマとAPIドキュメントを踏まえてTypeScriptを生成。型・ビルドエラーは自動的にリトライされます。

カスタムビューテンプレート

カレンダー・カード・ダッシュボード(KPI・グラフ等10種のコンポーネント)・ガント・カンバンから選んで組み込めます。

スキーマ生成と影響検知

アプリのフィールド構成をスキーマとして生成。フィールドを変更した際、既存のカスタマイズに影響が出ないかを型チェックで検知します。

E2Eテスト

実際のブラウザでテストが行われ、達成すべきこと(ゴール)と成否の判定基準(判定条件)に分けて検証します。一度合格した操作手順は記録され、アプリの構成が変わらない限り同じ手順で再検証されます。

05 — Environments

権限・環境分離の設計

開発環境→本番環境の分離

アプリ単位のマッピングを指定して一括デプロイ。専用の本番用機能はなく、同じ生成コードを別のアプリ構成に差し替えて配信します。

E2Eスキップの開発トグル

オペレーター自身がブラウザに手動で立てる開発用フラグ。テストボタンを一時的に隠すだけで、生成・配信そのものは止まりません。

BYOK(自社LLMキー)

認定を受けたライセンス単位で自社のLLMキーを登録できます。キーは画面には返却されず、テナント単位ではなくライセンス全体に適用されます。

06 — History

バージョン履歴・監査記録

監査記録

プロンプト・生成されたスキーマ・E2Eテストの結果(録画を含む)を、アプリごとに管理アプリへ記録します。生成されたコードそのものは、リース方式の考え方に基づき監査記録には含めていません。

変更の保持とロールバック

配信中のカスタマイズへの変更は自動的に保存され、必要な場合は特定の時点の状態へ戻すことができます(運用チームによる対応)。

07 — Security

セキュリティ・権限設計

生成・テストと配信、2つの認証を分離

画面操作(生成・テスト)はテナントID+管理者トークンで認証。配信は、URLに埋め込まれた専用トークンのみで判定し、Cookieや別の認証を必要としません。

テナントの一意性を保証

テナントIDはkintoneのドメインから一意に導出されるため、同じ顧客に対して重複した契約情報が作られることはありません。

配信専用のセキュリティ設計

配信経路には専用のアクセス制限(レート制限)を設けており、直接の裏側アクセスは許可していません。

トークンをログに残さない

配信URLには顧客ごとのトークンが含まれるため、アクセスログにトークン自体が記録されない設計にしています。

08 — Summary

まとめ:BUILDONEが解決する課題

BUILDONEは、「小さなカスタマイズ要望のたびに開発者を稼働させる」という負担と、 「コードを渡した後は改修も保守もできなくなる」という不安の、両方に向き合うためのツールです。 プロンプト作成から実環境でのテスト、配信までを1つの画面に集約し、コードは配信専用の仕組みを通じて届けられます。 対話でその場を済ませるchatoneや、無人で判断し続けるagentoneとは異なり、 BUILDONEは「作って、確かめて、届け続ける」役割を担います。

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