匠シリーズ・低コード層

CHATONE

kintoneに常駐する、対話型のAIオペレーター

このページでは、CHATONEが何をするツールで、どのような仕組みで動き、 どこまでの操作ができるのかを、機能・設定・セキュリティの観点から説明します。

kintoneはサイボウズ株式会社の登録商標です。kintoneとはサイボウズ株式会社が提供するノーコードツールです。

01 — Concept

CHATONEとは

コンセプト

kintoneの画面に常駐する対話型のAIオペレーターです。他の匠シリーズ(agentone / buildone)との違いは、「人が対話しながら、その場で使う」ことに特化している点です。 agentoneは無人で自律実行するエージェント層、buildoneはコード生成に特化した開発者向けツールで、 CHATONEはその中間にある「今すぐ、会話だけで済ませたい」操作を担います。

動作原理

プラグインではなくkintoneの全体カスタマイズとして常駐し、 どの画面でもチャットパネルが表示されます。ツールの実行はサーバー側ではなくブラウザ側(ログインユーザーのkintoneセッション)で行われるため、 バックエンドがkintoneに直接アクセスすることはありません。

CHATONE

低コード層/今ここ

人が対話しながら使う。チャットで指示し、その場で標準機能構築や簡単なカスタマイズを進める。

BUILDONE

プロコード層

標準機能の限界を、コード生成+自動テストで突破する。開発者が使う。

AGENTONE

エージェント層

出来上がった業務を、AIエージェントが無人・自律的に実行し続ける。

02 — Deployment

導入・配布フロー

01

テナント登録

プロビジョニングプラグインで、kintone APIトークン+ライセンスキーにより所有権を確認し、テナントを登録します。

02

履歴管理アプリの自動プロビジョニング

会話履歴を保存するための専用アプリが、テナント登録時に自動で用意されます。

03

chatone.jsの生成・配布

グローバルカスタマイズとして設置する「chatone.js」が生成され、対象のkintone環境に配布されます。

04

トークンローテーション

chatone.jsを再生成・再配布すると、古いチャットトークンは無効化され新しいトークンに切り替わります。

03 — Admin Config

管理者向け設定機能

設定画面は4つのタブで構成されています。

テナント登録 (initialize)

APIトークン+ライセンスキーで所有権を確認し、テナントを初期化するタブ。

設定 (settings)

配布用スニペットの生成、BYOK(自社LLMキー登録)、セキュリティ(トークン再発行)をまとめて管理。

アクセス制御 (access)

利用モード(開発/保守)の切替と、利用できるユーザーの制限をここで設定。

共通ルール (policies)

全チャットのシステムプロンプトに注入される社内ポリシー(Markdown)を登録・編集。

04 — Capabilities

チャット機能:LLMが実行できる操作

レコード操作

取得/作成/更新/削除、一括処理、コメント投稿、ステータス変更 等。

アプリ管理・設計操作

フィールド、レイアウト、通知、アクセス権(ACL)、プラグイン、デプロイ 等。

スペース・スレッド操作

スペースやスレッドの作成・更新、コメント投稿。

ユーザー/組織情報の参照

読み取り専用。ユーザー・組織・グループへの書き込みは提供していません。

ファイル添付・アーティファクト出力

CSV/Markdown等、ダウンロード可能な出力をカード形式で受け取れます。

05 — Permission Modes

モード別の権限制御

開発モード

読み書き可。レコード・アプリ設計の操作を含む、全てのツールが利用できます。

保守モード

読み取り専用。検索・確認などの参照系ツールのみに制限され、書き込み系のツールはそもそも提示されません。

危険操作の確認ダイアログ

削除・一括更新・デプロイなど影響の大きい操作は、開発モードであっても実行前に確認ダイアログが表示されます。 対象件数や対象アプリ名を確認したうえで、実行するかどうかを選べます。

06 — History

会話・履歴機能

セッション間の会話継続

kintoneの画面を移動しても、会話は一時保存され途切れずに継続します。

会話履歴の永続化

専用アプリ(履歴管理アプリ)にレコードとして保存され、ユーザーごとに閲覧が制限されます。

自動タイトル付け・自動要約

会話には自動でタイトルが付けられ、長文の会話はコンテキスト圧縮により要点を保ったまま継続できます。

07 — Security

セキュリティ・権限設計

トークン認証とオリジン制限

チャットトークン+テナントIDによる認証に加え、アクセス元(kintoneのドメイン)を確認し、なりすましを防止します。

実行権限はエンドユーザー本人のkintone権限に従う

バックエンドは権限を昇格しません。利用者本人が持っていない操作は、そもそも実行できません。

ユーザー/組織APIの書き込みを構造的に排除

ユーザー・組織・グループへの書き込み系ツールは、そもそもツールカタログに存在しません。

08 — Summary

まとめ:CHATONEが解決する課題

CHATONEは、「標準機能の構築を待つエンジニアがいない」「複雑な操作をその場で済ませたい」という、 日々のkintone運用にある小さな待ち時間を減らすためのツールです。 実行はあくまで利用者本人の権限の範囲内で行われるため、権限を新たに作り出すことはありません。 自律実行のagentoneや、コード生成のbuildoneとは異なり、「今、会話しながら操作したい」場面のための存在です。

お問い合わせ

ご不明な点や、導入済みの環境に関するご質問はこちらからお送りください。